虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 First Live “with You” 感想:遂に咲いた、9色の虹の”きせき”
超超超絶お久しぶりでございます。
プライベートで本当に色々とありまして、ブログどころではない三カ月を過ごしていました。
ということで半半年ぶりのブログ更新、トピックはもちろん…
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 First Live “with You”
本当に凄かった!
9人の努力、葛藤、そして希望が垣間見える、とても人間味溢れるライブで…なんというか「始まったな」という感じでしたね。
正直舐めていたところと過小評価していたところがあったのですがそんな自分に石を投げつけたくなるようなそんなものを見せてくれました。
ということで、早速内容を振り返りつつ僕の想いを書き連ねていきましょう。
(公式サイトから引っ張て来た画像なんでおにいさんゆるして)
セットリスト
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 First Live “with You”
01虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 / TOKIMEKI Runners
– – – – MC1、幕間映像- – – –
02.上原歩夢(CV.大西亜玖璃) / 夢への一歩
03.上原歩夢(CV.大西亜玖璃) / 開花宣言
04.中須かすみ(CV.相良茉優) / ☆ワンダーランド☆
05.中須かすみ(CV.相良茉優) / ダイアモンド
06.桜坂しずく(CV.前田佳織里) / オードリー
07.桜坂しずく(CV.前田佳織里) / あなたの理想のヒロイン
– – – – MC2 – – –
08.宮下 愛(CV.村上奈津実) / 友&愛
09.宮下 愛(CV.村上奈津実) / めっちゃGoing!!
10.天王寺璃奈(CV.田中ちえ美) / ドキピポ☆エモーション
11.天王寺璃奈(CV.田中ちえ美)/ テレテレパシー
12.近江彼方(CV.鬼頭明里) / My Own Fairy-Tale
13.近江彼方(CV.鬼頭明里)/ 眠れる森に行きたいな
– – – – MC3 – – – –
14.エマ・ヴェルデ(CV.指出毬亜) / Evergreen
15.エマ・ヴェルデ(CV.指出毬亜) / 声繋ごうよ
16.朝香果林(CV.久保田未夢) / Wish
17.朝香果林(CV.久保田未夢) / Starlight
– – – – せつ菜 アタック映像 – – – –
18.優木せつ菜(CV.楠木ともり) / CHASE!
19.優木せつ菜(CV.楠木ともり) / MELODY
– – – – MC4、幕間映像- – – –
20..虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 / Love U my friends
– – – – 本編終了- – – –
– – – – アンコール映像- – – –
EN1.
Day1.優木せつ菜(CV.楠木ともり) / CHASE!
EN2. 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 / TOKIMEKI Runners
– – – – MC5- – – –
– – – – ライブ終了 – – – –
TOKIMEKI Runners
一曲目はやっぱりこの曲。TOKIMEKI Runners。
Day1のステージがパッと照らされた瞬間に見えた9人の顔は総じて固く緊張した感じ。まぁしゃーないよなぁ。
この曲は絶対初っ端に置いてくるよな、と思っていたら本当にそうだったので僕はブチ上るというよりも、曲を聞くよりも9人の応援に熱が入りました。
曲自体は周知のようにラブライブ!の王道を往く「私たちならやれるよ」系曲で作詞は我らが畑亜貴大先生(虹ヶ咲楽曲で唯一)。
曲としては全てが安定しているこのTOKIMEKI Runners。実際にライブで聞いてみると感じたのは曲云々ということよりも「コールむずくね?」という至極単純な感想。
Twitterや他ブログ様でも同じような感想を抱いた人が少なからず居て(どうやらテンポが従来のラブライブ!シリーズの楽曲よりも幾分か速いのがその要因らしいですが)そのように今までのラブライブ!シリーズとは違うという”虹ヶ咲らしい”曲、1stライブの一曲目に相応しい曲だと思いますね。
自己紹介&MC
虹ヶ咲の特徴は何と言っても若さを活かした元気なわちゃわちゃなのですが、ライブでもそれは遺憾なく発揮されました。
そしてみんな可愛いですよね。顔が強い。
ANNなどでもよく先輩の皆さんに言われていますが虹ヶ咲のコーレスは結構しっかりしています。(少なくともお花ぁ~まるぅよりは)
めっちゃくちゃ初期の頃にキャスト自身が考えて作ったものに改良を加えて今に至る、そんな虹ヶ咲のコーレスは色々と面白かったです。
例えば、中須かすみ(以下かすかす…否、かすみんですぅ!)こと相良茉優さん(以下まゆち)はかすみんのあの雰囲気と自分のギャップに少し恥じらいを感じていました。確かにあれはちときつい。
ギャップ、と言えば朝香果林(以下かりん先輩)のコーレスの際の久保田未夢さん(以下久保田先輩)のそれも凄かったです。
久保田先輩)の地声は可愛い系の声なのですがかりん先輩モードに入るとラブライブ!で一番R18に近いセクシーな雰囲気に包まれます。なのでコーレスの際(1日目か2日目か忘れました)にも「ちょっと待って、今(果林モードに)入るから…」と一度後ろを振り返っていましたね。
キャラが立つ役を演じるって難しい。
そうして虹ヶ咲ちゃんいいなぁと思っていたら、ステージ上に何やらボードを付けた人間が立っていたのは「えぇっ」と声を出してしまいました。異質過ぎる。
天王寺璃奈を演じる田中ちえ美さん(以下田中ァ!)が実際に璃奈ちゃんボードを着けるのは知っていましたがあんなしれっとやるとは思ってませんでした。
田中ァ!のコーレスには面白いところというかツッコミどころがいくらかあるのですが一番ツボだったのはボードを着けている所為で声がこもっていたところ。みんなでわちゃわちゃしてる時に明らかに一人だけマイクの音質が違ったのは本当に面白かった。
天使!天才!天王寺!(適当)
ボードを着けて声が曇ってしまう人が居ると思えばステージ上で寝だす人がいるのが虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会。
彼方ちゃん起きて~の言葉と共に目を覚ますのは鬼頭明里さん(以下鬼頭さん)。
目を覚ました後に「ハッ、ここは…」と聞かれるのがお決まりなのですが、今回はライブの会場が「武蔵野の森総合スポーツプラザ」とクッッッソ長いので回答がグッチャグチャでした。最寄り駅の飛田給の名前も聞こえてくる始末。
もっと短い名前の会場にして、どうぞ。
とこんな感じで進んでいき(全員分書くとキリが無いのでゆるして)ライブは本題に入っていきます。コーレスだけでここまで書けるほどキャラの濃い子たち、恐ろしい。
夢への一歩/開花宣言
ソロパートのトップバッターは上原歩夢役の大西亜玖璃さん(以下あぐぽん)。
僕の1stライブの思い出に強く焼き付いているのがこのパートです。Day1、Day2共にとても良いものを見せてもらいました。
この”上原歩夢”というキャラクターは虹ヶ咲の9人の中で群を抜いて無個性が目立つ子でした。今でこそスクスタのお陰で「幼馴染キャラ」という不動の代名詞を手に入れましたが、スクスタのリリース以前は本当に何も無い子で(大西さんごめんなさい)、何でこんな子が主人公枠なんだろうと思ってしまうときもありました(大西さん本当にごめんなさい)。
そんな歩夢ちゃんですが、スクスタが世に出た瞬間「何だこいつ!?(歓喜)(畏怖)(恐れ)(驚嘆)」と言われるくらいにとんでもない子だったことが判明し、先日の新曲の投票でも3位に輝いています。
その彼女が歌う「夢への一歩」はスクスタの前と後でイメージが様変わりした曲ナンバーワン、と言っても過言ではないと思います。いやそうです(断言)
スクスタ以前は「この歌詞に出てくる”あなた”って誰だろうな」とか「歩夢ちゃんの頑張る姿を応援したい!」というような感想を抱くようなそんな曲でした。
僕は最初そんなに好きな曲ではなかったのですが繰り返し聞いているうちにあぐぽんさんのあの歌声が頭に気持ちよくなってきて、歩夢曲ってよりもあぐぽん曲なんじゃないかな?と思っていました。
が、スクスタリリース後、歩夢の激重幼馴染設定が明るみに出ると「”あなた”って本当に”あなた”だったのか…」とか「重すぎ(直球)」というようにこの曲に対するイメージがガラッと変わりましたよね…。
しかもこの曲、スクスタのストーリー内だとこの曲は「この人のための歌なんじゃないか」と思われていた”あなた”ちゃん自身によって書かれた曲だということが判明。
単に”あなた”ちゃんが幼馴染の歩夢ちゃんに対する率直な想いを綴った暖かなリリック、と解釈することも出来ますが、というかそれが普通ですが、二次創作と狂気的な愛の衝撃に侵され、囚われている僕には歩夢と”あなた”共々「く、狂っている…」と思わされる、否思わざるを得ないそんな恐ろしい曲。
スクスタリリース以前は『一途に頑張る歩夢を一生懸命演じるあぐぽんが正に「夢への一歩」を語り、そして踏み出す』、そんな印象を与えてくれたあの声も、今はあぐぽん姉貴の声質的に「どこまでも、一緒だよ?えへへ^^」とどこまでも追われるようにしか聞こえなくなってしまいました。
本当に色んな意味で凄い(恐ろしいの方が良いかもしれない)曲です。
大西さん本当にごめんなさい。
かなり脱線しましたが、ソロパートの一曲目に歌ったのはその「夢への一歩」。
どんなものを見せてくれるのか…と楽しみ(?)にしていたDay1の僕の目にまず飛び込んで来たのは、緊張で不安でいっぱいなあぐぽんの顔。
ソロのトップバッター、待ち構える10,000人の観客…とそうなる要素はありまくりで当たり前の反応。
僕はその姿がどうしようもなく歩夢に重なりました。
そして曲は進みます。
震えた声と一生懸命なダンス、そして心ここにあらずと言ったようなあぐぽんの顔。
自然と感情移入して、一緒に緊張している自分がそこにいました。
何とか一曲目を歌い終えて、続く曲は2ndアルバムから「開花宣言」。
僕はこの曲が大好きで、2ndアルバムの試聴動画を初めて聴いた時から「あっ、好き…」となるくらい好きで、歌詞に対して色々と思うところもありライブで聴くのを本当に楽しみにしていました。
そしてこの「開花宣言」に対して色々と想いを抱いていたのは歌っているあぐぽん本人も同じだったようで…
この曲の歌詞は「満開にはまだ程遠いけれど、精一杯咲こうとする蕾を一緒に育もう」という正にスクスタ歩夢にぴったりなもので、そしてその歌詞をハイトーンと感情豊かに歌い上げる大西亜玖璃は本当に上原歩夢そのものだなぁーとずっと思っていたのですが、まさかこの曲は大西亜玖璃本人のために書かれたと言っても過言では無いような曲だったとは…
「夢への一歩」から引き続き、緊張MAXで「開花宣言」に突入したあぐぽん。
この曲の最初の見せ場の初っ端のハイトーンはブレブレで、四分咲きくらい。
そしてどんどん自身が無くなっていくように声は途切れていき、遂には一曲目の最初から目に溜めていた涙が流れてしまい、二番のサビはところどころ歌えなくなってしまいました。
それでも彼女は懸命に踊り続けます。
この曲の二番の歌詞
名もない花でいい 美しくなくたって
鮮やかな色ではなくたって
道端に咲く 私を見つけた人が
少しだけ幸せになれるように
咲き誇れ
僕はこの歌詞を初めて聞いた時、凄くわかりやすく”上原歩夢”を描いているなと感心したのですが、僕みたいな薄っぺらい人間なんかに刺さるものは僕よりももっと立派な人にはより的確に刺さっていたようで…
この曲の後のMCであぐぽんさん、いやここからは大西さんにします。
大西さんは「二番の歌詞は私に重なるところがあって…」と話しました。
彼女はずっと前から芸能活動をしており、中々報われてこなかったそうです。
そんな道端に咲く、いやまだ咲く前の蕾のような彼女の前に現れた”ラブライブ!”という超巨大コンテンツ。そしてこのラブライブ!は彼女自身が愛してやまないものだったそうで。
晴れてラブライブ!の一員として「咲いて」いくことになった。
でも彼女はまた苦しみます。
「自分みたいな人が虹ヶ咲の先頭に立つような役回りをしていていいのか」
1st最後のあいさつで彼女はこうも話しました。
「私の所為で歩夢を、虹ヶ咲を台無しにしてしまうんじゃないか」
そんな不安を抱えていたんだとも。
そんな諸々の感情が積もり積もって、そして「開花宣言」の歌詞も相まって、ステージ上で涙を流してしまった大西さん。
想像するのもおこがましいですが、きっと彼女の心は不安と「ごめんね」の気持ちで溢れていたでしょう。
その証拠に落ちサビ前の合唱パート「みんな歌おう」の掛け声はもう本当に魂が抜けきったように見えたし聞こえました。
やっぱり満開には咲けないのかな、とも。
でも「そんなことないよ」と、道端に咲いているあなたの歌が、その笑顔が僕たちを幸せにするんだ。と彼女に伝えるかの如く響く大合唱。
勿論僕も歌いました。
応援と賞賛とその他書ききれないような感情を乗せて。
すると(少なくとも僕の目には)その10,000人の大合唱が彼女に届いて少しだけ自身を取り戻したように見えたのです。
そして彼女は歌い切りました。
四分咲きだけど最後まで歌い切ったのです。
割れんばかりの拍手と褒め称える声。
涙を流したまま、1日目の歩夢としての一人の舞台が終わりました。
歌がどうとか涙がどうとかそういうの関係無しに、あの瞬間の彼女は本当に歩夢でした。
そしてその姿を10,000人に見せたのです。
1stライブDay1のステージ、彼女としては色々と思うところはあるでしょうが、僕は本当に頑張ったとよくやったと思います。
彼女は、あの10分間の大西亜玖璃は、正真正銘”上原歩夢”だった。そしてその魅力を余すことなく見せてくれた。
その証拠に、彼女の姿と歌で幸せを感じ、歩夢を推していこうと誓った人間が現にここにこの文章を書いているのだから。
ということで僕はDay1のこの瞬間から虹のイベントではライトピンクのブレードを振ろうと心に決めたのでした。
と、ここまでDay1の3曲目までを振り返っていますが、なんだこの文量は…(困惑)
色々と文句を付けられても仕方ないですね。反論のしようがないのでさっさとDay2に行きます。
Day2は前日のそれが嘘のように明るく元気な大西さんの姿が見られました。
前日涙を流した「開花宣言」も満開!…とは言いませんがでも九分咲きくらいにはなっていたのではないでしょうか。
両日で全く変わった様子だったこの二曲。
そして大西亜玖璃さんのこの作品に対する想いと姿勢。
先ほども言いましたが本当に僕の心に焼き付いています。
彼女自身が、大西亜玖璃自身が、歩夢そのものだったということを知らしめたこの二曲は彼女が虹ヶ咲を代表する器を持っていることを強く示している、と僕は思います。
今回のライブで僕自身大西さんへの思いがかなりたかまりました。
とても個人的なことになりますがきっとああいう顔がタイプなんですね。目が大きくてかわいい…
MCの際にはキチンと幼馴染ネタに触れていてポイント爆上がりですよ。
まゆちさんが「かすみんの先輩ですぅ!」と言ったときに「はいはい^^」と軽くあしらったのが皆さんの思い出に残っているようですが、僕的にはそのやり取りの最後に見せた「うふふ」というあの微笑にゾクリとして二日間で一番”上原歩夢”を感じましたね(キモオタ)
大西重いんだよ!という声もありますが、僕は彼女を応援していこうと思います。
僕の心は、大西agree…
ダイアモンド/☆ワンダーランド☆
さて、たった二曲にとんでもなく文量を費やしてしまいましたがまだ三曲終わっただけです。
オタク特有の早口でここからも本気で駆け抜けていきますよ~(キモ)
”あなた”への愛の歌の後は、”自分”への愛の歌。我らがかすみんの登場です。
Day1は直前のアレのせいでたいそうやりにくそうに出てきたまゆち姉貴。
まぁそりゃああの後だったら誰だってそうなりますわ…
しかも間髪入れないでの登場だから尚更ですよ、でもあの登場は正直めちゃくちゃ面白かったです。会場の雰囲気もガラッと変わったしね。
そして彼女もまたとても緊張した様子で、「開花宣言」のあぐぽん姉貴に比べれば全く大丈夫ですが、心ここにあらずと言ったような面持ちでした。
歌は元気いっぱいのかすみん!なのですが踊りに覇気をあまり感じられない…といった感じで、でも「☆ワンダーランド☆」間奏の首を上下に振る、王様みたいな振り付けは逆にその覇気の無さのお陰で可愛さ倍増してた気がします。おかげでワクワク倍増だよ!
そして次は「ダイアモンド」。
初めて虹ヶ咲の曲に触れたころ僕が一番好きだった曲なのですが、他のオタクのみんなもこの曲大好きみたいで盛り上がりが尋常じゃありませんでした。
L・O・V・E かすみん♡は楽しかったですよね。
そんなかすみんパートですが、僕は「かすみんが居る…!」と終始感動していました。
「いやこいついっつもステージ上にキャラ降臨してるな」と言われることは承知しています、でもそんな無責任に「〇〇ちゃんが居る」と言っている訳じゃあ無いんですよ。
というか彼女—まゆち姉貴に関してはかすみんパートだけでは無く、このライブの最初から最後まで一貫して”中須かすみ”でした。
他のメンバーが皆我に帰るMCの際も常にかすみのキャラを忘れないであくまで中須かすみがステージに立っている、というように見せるまゆち姉貴。
僕がプロ精神を一番感じたのは一番最後のMC。
泣きながら自分の話をするのが殆どな中で彼女は
「はーい♡皆さん、今日は楽しんでくれましたかぁ~?」
\\\\\オタクの歓声/////
「かすみんも~…」
と真っ先に”かすみん”として話しはじめました。
本人も「今日は中須かすみちゃんとして立っている」と語っていました。
だから自分は最大限出さずに抑える。
そう振る舞う背景には…とここから先は僕の勝手な想像でしかありませんが、
その背景には先程の大西さんの様な思いがあったのではないかな、と。
コーレスのところで触れましたが、相良さんはかすみんのあの雰囲気と自分のギャップに少し恥じらいを感じていたように見えました。
まぁ単純に恥ずかしかったっていうのが一番だと思いますが、少なからず「自分が”中須かすみ”でいいのか」的なところもあったと思います。
そういうところもあって敢えて自分を表立って出していなかったのかもしれない。
そんなことないのになぁ…
まぁただの妄想でしかないのですが、ライブ中の彼女を見ているとそういう風に思えて仕方がなかったんですよね。
そういう意味ではこの後に起こったあの出来事は相良さんと彼女の中のかすみんに大きな自信を与えたのではないかな…
オードリー/あなたの理想のヒロイン
かすみんワールドの余韻に浸っていると何やらフィルムの音が…
そして中央の大きなモニターには”Audrey(筆記体)”の文字が。
続いては大女優の演技に酔いしれる時間。
桜坂しずく/前田佳織里の時間です。
彼女のステージには目を見張るものがありましたね。
正に”大女優”という言葉がピッタリ。本当に凄い(語彙力)
大女優を演じるしずくを演じる前田さん…
今回のライブでパフォーマンス自体に順位を付けるならこの「オードリー」は確実にトップ3には入りますよ。
トレンチコートを着て、傘を持ちながら歩く姿は彼女の低身長が手伝って本当にそこにしずくが居るという雰囲気をバリバリに醸し出していて、演出考えた人本当にありがとうございます。
彼女の何が凄いって、顔なんですよね。表情が本当に凄い。
じっと一点を見つめて何かを決意するようなあの顔は今でもすぐに思い出せます。
最初は孤独とか恐れとかそういった何も表に出さない、という決意を表すかのように固く貫禄に満ちた表情。そしてラスサビ前にトレンチコートを脱ぎ棄て、踊り出した後は希望に満ちた笑顔。
あのギャップを表情だけで僕たちに伝えてくる前田氏の表現力。それとただ衣装を着させるだけでは無く、「殻を打ち破る」的な意味を持たせている演出。
本当に圧巻、の一言。
そしてその豊かな表現力と圧巻のステージの前に僕たちオタクの雑なコールは付け入る隙も無く…
というかコールを忘れてしまう、ただただ目の前の桜坂しずくに集中するしかない、そんな状況でした。
それは二曲目の「あなたの理想のヒロイン」になってからも変わらず。
スクスタのしずくちゃん以上に表現豊かに”理想のヒロイン”を演じていて彼女のポテンシャルの高さに度肝を抜かれましたね。オフィーリアもびっくりですよ。
あの時あの瞬間はまさに、『人気の無い放課後廊下の隅の踊り場』でしたよ、いや本当に冗談抜きで。
観ている側を黙らせ、ひたすら”魅せて”いたこの前田佳織里は桜坂しずくそのもの。
いや寧ろしずくを凌駕しているんじゃ…なんて思えてくる。
今までキャストとキャラは表裏一体だよなぁ、なんていつも言っていましたがまさか遂にキャラクターを超える逆ミーム汚染的なキャストが出てくるとは…
しかもこの人トークも面白いんですよね。それに大酒飲みだし。
恐るべし…前田佳織里…
彼女の素晴らしいステージに、ジークジオン。
友&愛/めっちゃGoing!!
初見時はけいおんかな?と思った「友&愛」。ちゃんと聞いたらめちゃくちゃ良い曲なんですよね。愛さんの人の好さが滲み出ています。
そして人が好さそうなのは演者の村上奈津美さん(以下なっちゃん)も同じで、というかこの人絶対実家もんじゃ屋ですよね…
愛さんとなっちゃんは本当に同一人物なんじゃないかというくらい雰囲気が似ているんですよね。
そしてその彼女が歌う「友&愛」はトロッコ曲。みんなの近くに行くよー!とアリーナに繰り出していきました。
この曲のサビの振り付けが僕本当に好きなんですよね。
腕を大きく上に伸ばし横に揺れるアレです。一緒に踊るの本当に楽しかった。
そして渾身のダジャレ。
「ずーっと一緒に言おうね。だって君のいない愛だけじゃ、友&愛ってゆえなーい!!」と本当に気持ちよさそうに言うんですよね。
僕も愛してますよ、愛だけに。
そしてお次は「めっちゃGoing!!」
ステージに戻っての披露でしたが、彼女の楽しそうに踊って歌う姿は本当に見ているだけで僕たちも楽しくなれますよね。
間奏の「Going!Going!」というコールが「ボインボイン」に聞こえるなんてなんとも破廉恥な感想も散見しますがまあ確かに聞こえなくもない…(最低...)
風船が飛んだりして本当に楽しい時間でしたね。
それにしてもあの風船持ち帰った兄貴たちは今もあのまま保存しているんですかね…?
ドキピポ☆エモーション/テレテレパシー
恐らく最も安定したパフォーマンスを見せてくれた田中ァ!姉貴。
よくあんな激しいダンスをしてあそこまで可愛い声でブレずに歌えるなぁと感嘆しましたね。
本人は「ダメなところがあった」と最後のMCで言っていましたが見ている側としてはそんなこと全く無かったですけどね。とてもかわいい、璃奈ちゃんボードにっこりんのお花マルだったと思いますよ。
何よりとっても楽しそうな田中ァ!が見ていてとっても嬉しかったし僕たちも楽しかったです。
「ビビビのビーム」で腕を斜めに伸ばしてのけぞるあの仕草、そして「わくわく とまらない~」と続くあそこのコール、どこを切り取っても楽しさMAXな曲でしたね。
そして続いては「テレテレパシー」。
こちらもトロッコ曲でした。
感情を伝えるのが苦手な彼女がとっても楽しそうに、感情を丸出しにして会場中を回っていたのが本当に感動しました。璃奈ちゃんボードうるうる
そしてそんな自分自身の素晴らしいパフォーマンスに満足していない田中ァ!はこれからが楽しみですよ本当に。
My Own Fairy-Tale/眠れる森に行きたいな
この曲順は絶対この後のアレのためですよね。
彼方ちゃんは最初はちゃんと寝ずに登場してくれました。
そしてその姿のお美しいこと…
メインステージの二階部分(そう呼ぶのかは知らないけれど)に座っている鬼頭さんまじで美しいかったなぁ…
あそこで出てた煙も凄い良かったですよね。美しさを上手く引き立てていました。
世界観を上手く作り上げるあの歌唱力は本当に凄い。
「歌ってる時の鬼頭さんは口を余り開けずにあの声を出している」という意見をこの前見かけたのですが、言われてみれば確かにそうだなぁと。
あの幻想的で本当に夢の中に居るような歌声は口を大きく開けすぎると出なさそうですよね。それを踏まえてあの二曲を思い出すと彼女は本当にカリスマ声優ですよ。
実際彼女は今のところ一番”売れて”いる(人気がある)虹が咲メンバーでしょう。
そんな彼女は次の曲、「眠れる森に行きたいな」をスクスタのMV通りベッドの上で歌います。
そして案の定彼女は最後には寝てしまいました。
うん、これ絶対にこの為だけのセトリですよ。
Evergreen/声繋ごうよ
リアル南ことりこと指出毬亜さん(以下ちゅんるん)の演じるエマ・ヴェルデは雰囲気といい身長といいもうちゅんるんなんですよね。
そしてそのちゅんるん姉貴の「Evergreen」はまさかの終始クラップをするという今までに無いタイプの曲。
そして歌うちゅんるんも今までに無いような真面目な顔をしていました。
今まで生放送では「はうぇっ」とか「ふああっ」とかそういう可愛いところしか見せてなかっただけにあのちゅんるん姉貴は新鮮に映りましたね。
次の曲、「声繋ごうよ」が始まる前、ちゅんるんが「みんなぁ、うたおー!」と言うので「お、これは合唱曲かな」なんて思っていたらいきなり後ろから大量の子供たちが。
まさかのラブライブ!シリーズ二つ目(らしいです)の、バックダンサー付きの曲です。
そしてそのバックダンサーは可愛い子供たち。スクスタキズナエピソードに則ったこの演出に涙がで、出ますよ…
一瞬にして声優のライブからNHK教育の朝の時間に様変わりしたライブ会場。
なんかあったかい雰囲気ですごくやさしい気持ちになれました。
ちゅんるん姉貴の歌のお姉さん感本当に、すこ(17ch)
優勝!!
曲の終了後に「エマちゃんへ」と子供たちからお手紙を貰ったそうで、練習の時から優しいお姉さんだったのかなと思うと本当に、本当になんかあったかい…
エママー!!!(脳死)
Wish/Starlight
先程とは打って変わってここからはオトナの時間。
子供がついさっきまで出ていたのにいきなり深夜ドラマをやるって、倫理的に大丈夫なんですかね…
「Wish」は久保田先輩スゲーの一言でした。
感情移入し過ぎて涙を流すってあなた舞台女優かなんかですか?
弱い自分を見つめて欲しい、というメッセージを僕たちに届けてそして涙する彼女は正に朝香果林そのものでした。今回何回目ですかねこの下り。
でもそうやって一々言うくらい9人みんなが力を秘めてるんですよね。
しかしその力はまだまだ未熟。
それはキャラクターの9人も、キャストの9人も同じ。
その中で9人でおそらく一番こういう場を経験してるであろう久保田未夢がこの歌に、そしてこの場に感極まるというのは印象に深く残りました。
その涙が嘘かの様に吹き飛ばすsexyな曲、それが次の「Starlight」です。
まさにかりん先輩のためにあると言っていいこのオトナな曲を久保田先輩はこれまたセクシーに歌い上げました。
これと同一人物がここ最近のスクスタでエママのおっぱいちゅーちゅーしてるなんて…
画像は本性を現したクソザコナメクジ
CHASE!/MELODY
恐らくこのライブで一番の盛り上がりを見せたであろうこの二曲。
この二曲とも最近の最近まで「なんでせつ菜でこの歌詞なんだ?」と今一首を傾げてしまうような曲でした。
でもその謎を解決してくれたのはやっぱりスクスタ。
「大好きを大切にして欲しい」というのは初期の頃からせつ菜が言い続けてきたことですが、スクスタのストーリーが進むにつれてその”意味”がやっと分かってきました。
『なりたい自分を我慢しないでいいよ』
一曲目、CHASE!のサビの歌詞。そう彼女が伝えたいことはこれなんです。
スクールアイドルという本当の自分を隠していたせつ菜。
彼女は本当に大好きなスクールアイドルを我慢して過ごしていました。
それを救い出したのは他でもない"あなた"——つまり僕たち自身。
そんな僕たちに対する感謝の気持ちが楠木ともりさん(以下ともりる)の歌声にはこもっていたかもしれませんね。
その「CHASE!」に繋がるのが次曲、「MELODY」。
1stライブ前に公開されたエピソードで、生徒会長を降ろされ追い詰められたせつ菜が自分の”大好き”を伝えるために歌う曲。それが「MELODY」という曲です。
向き合う勇気をいま 手に入れたいんだほら
ちゃんと言葉にしてぶつけてみよう
心繋いで歌うよ!
ラブライブ!は本当に当たり前のことを改めて気付かせてくれますよね。
言葉にしないと何も伝わりません。それは何にでも言えること。
最近とても心当たりがあることがあったのでとても心に刺さります。
そしてこれらの曲を歌うともりる姉貴もこれを歌うのに相応しい。
本当にこの人僕と3つしか年離れてないの!?と思ってしまう程によく出来た人です。
「自分の”好き”を大切にしているか、他の人の”大好き”を尊重しているか」
大好きを世界に広める、という野望を持つせつ菜を演じる彼女が言うからこそ重みがマシマシになるこのセリフ。
それを言い切れるともりるのそのエネルギー。
彼女はそのエネルギーを発揮して僕たちをどこまで連れて行ってくれるのでしょうか。
Love U my friends
もうこの曲に関しては言うことはありませんね。
凄い、神、優勝。
それぞれがそれぞれを尊重し、高めあう。それを象徴するのがTOKIMEKI Runners。
だからこそあの曲は皆がバラバラの衣装で踊っている。
だからこそその彼女たちが9人揃った衣装で歌い踊る「Love U my friends」は本当に僕たちの心に深く焼き付いています。
正直あまり覚えてないんですよね。よくある『ライブの思い出は忘れやすい』ってやつです。
サビの腕クルクル回すのが可愛かった(小並感)
アンコール
アンコールはまさかの投票制。
これには度肝を抜かれました、ここまで徹底して個人戦なのか…
1日目はせつ菜。まあ当然だよな、というのが率直な感想です。
もう一回「CHACE!」を聞けて嬉しかった(小並感)
2日目のアンコールはまさかのかすみん。
かすみんパートで触れた中須かすみと相良茉優の距離感について。それがここで回収されます。
あのどこか自身無さげだったダイアモンドは先ほどよりかは幾分輝いて見えました。
ステージに出てきた瞬間のまゆちの顔。本当に嬉しそうで、僕も良かったね…良かったね…と嬉しかったです。
僕的には歌よりもその前のムービーの方が思い出に残っています。
エママのダチョウ倶楽部ほんとすき。
ま・と・め
今回の虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会1stライブ。
本当に凄いものを見せてもらいました。
最後のあいさつ、そこで語られたのはそれぞれのずっと秘めてきた想い。
今までの投票に対する想い、他のメンバーと自分の違い、そして”大好き”への想い…
またまた個人的なことになるのですが、僕は彼女たちを見て不思議と高校の学校祭を思い出していました。というか、目の前のパフォーマンスがまるで自分のクラスの出し物の様に感じられたのです。
完璧、とは言えないけれど一生懸命この日のために準備してきた。みんなで、9人と"あなた"で作り上げたステージに自然と感情移入していたんですね。
まあ僕はこのライブを何百キロも離れた映画館から衛星中継で見ていただけなんですけど…
でもそんな気持ちにさせてくれた彼女たちのポテンシャルですよ…
要するに何を言いたいかというと…
ニジガクは"人間くさい"。
そしてそこが良い。
熱血青春アイドルアニメそれがラブライブ!シリーズ。皆さん本質を忘れていませんか?
キャストの人間くささがその”本質”を更に引き立てます。
若さ、可愛らしさ、個々の力…と虹ちゃんの魅力は数えきれないほどありますが、
今回のライブでは特に9人のハングリー精神、というかやるったらやる!というような、上手く言葉に出来ないのですがそんなものをまざまざと見せつけられた気がします。
そして僕はそれに"人間くささ"を感じたのです。
それにはやはり彼女たちの辿ってきた道が大きく関わっているのだと思います。
今まで彼女たち9人は本当に報われてきませんでした。
せっかく大好きなラブライブ!シリーズの一員になれたのにあまり表立って活動することが無く、やることと言ったらランキングとは名ばかりのキャスト自身の人気投票とYouTubeの動画の撮影。
彼女たちを支えるファンは居ましたがそれでも彼女たちの鬱憤は晴れなかったと思います。
元はと言えばスクスタのために結成された虹ヶ咲。
でも肝心のスクスタのリリースは遅れに遅れ…気が付けば最初のリリース予定からは1年半近く立っているんじゃないでしょうか。
"PDP"から待ちに待たされ、放置されていたんじゃないかとも思えた数年間…
そんな彼女たちの晴れ舞台、それがこの1stライブ。
本当に輝いていました。それは今までの全てを晴らすかのように…
そしてそんな彼女たちへのご褒美(そしてスクスタ遅延の功罪)、と言えるのがこの、
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のアニメ化、なのではないでしょうか。
田中ちえ実の口から語られた「虹ヶ咲にアニメ化の予定は無かった」という事実。
今まで僕らが冗談として話していたそれはまさかのホントのホントの事実でした。
スクスタのための9人はあくまでスクスタの中でしか輝けない。それは抗えない運命。
でもそれは覆された。
彼女たちは「応援してくれる人たちのお陰」と言いますが、僕はそれは違うと思う。
全ては虹ちゃんの、いや虹ヶ咲の、彼女たち自身の頑張りの成果です。
9人が一生懸命取り組んだから、理不尽に立ち向かったから、ずっと笑顔を見せてくれたから。だからこの”アニメ化”という道が開けた。
それは”奇跡”でもあり、また彼女たちが作った”軌跡”だ。
なかなか咲くことが出来なかった9色の花は遂に、自らの力で、咲くことが出来る。
そしてそれを僕たちに、”感謝”という形で伝えてくれた。
本当にありがとう。
彼女たちが繰り返し口にしたそれは僕たちの台詞だ。
9色の花は、9色の虹へ。
その瞬間を見届けるために、僕は彼女たちの”軌跡”を追いかけていこうと思います。
……と本編はここで終わりなのですが……
さて、これを書いている時点で今は2019年12月31日の23時45分です。
書けない書けないと言ってライブからもう3週間近く経っていますね…
遅れたこと、最後の方は適当になっていること。
そして何より13000字を超える記事になったこと。
果たして読んでいる方はいらっしゃるのか分かりませんが、色々と無駄に長くなってしまったことを謹んでお詫び申し上げます。
そしてここまでお付き合いいただきありがとうございました。
さあ、次はフェスですね。
一体何が起こるのか、想像も出来ないのでフェスへの期待に心を膨らませて、ここらへんで筆を置こうと思います。
とびきりの明日へ。トキメキ!!!
※2020/02/16 編集&追記